タバコとCOVID-19(新型コロナウィルス)に関する公的機関等からの情報発信

喫煙、受動喫煙とCOVID-19(新型コロナウィルス)に関する、公的団体や信頼おける団体等からの情報発信についてまとめました。

皆様の所属する組織・企業等においての啓発にご活用ください。

 

行政

記事を最初にUPした際は、希少でしたが5月現在あちこちの自治体で提示しているため代表的な例をいくつか示します

東京都調布市

3月中に最も早く(おそらく行政では初)、喫煙と新型コロナウィルスについて言及

※予防方法として受動喫煙にも言及している自治体は稀有

東京都武蔵野市

かなり詳しく書いてあります。

新型コロナウイルス感染症とたばこ

その他地方自治体

直近の掲示は、こちらから確認できます(”コロナ 喫煙 重症化”で検索)

 

厚生労働省

新型コロナウィルス感染症について」の下のほうにある「新型コロナウイルス感染症と喫煙について」で、報告についてリンク先を貼っているのみ

医療団体

東京都医師会

2020年3月12日の記者会見において、新型コロナウィルス対策として「四つのお願い」のうち1つに禁煙を提示。

また、都民向けリーフレットで予防策の1つにタバコをやめることを提示。

日本呼吸器学会

一般の方向けの「新型コロナウイルス感染症とタバコについて」という記事において、以下のとおり注意を促しています。

 

その他国際団体

WHO(世界保健機関)

WHO statement: Tobacco use and COVID-19

タバコは世界中で毎年800万人以上の人々を殺しています。これらの死亡のうち700万人以上がタバコの直接使用によるものであり、約120万人が非喫煙者が間接喫煙にさらされていることが原因です。

喫煙は多くの呼吸器感染症の既知の危険因子であり、呼吸器疾患の重症度を高めます。2020年4月29日にWHOが招集した公衆衛生の専門家による研究のレビューでは、喫煙者は非喫煙者と比較してCOVID-19で重症になる可能性が高いことがわかりました。

COVID-19は、主に肺を攻撃する感染症です。喫煙は肺機能を損ない、体がコロナウイルスや他の病気と闘うのを難しくします。タバコはまた、心血管疾患、癌、呼吸器疾患、糖尿病などの非伝染性疾患の主要な危険因子でもあり、COVID-19の影響を受けると、これらの状態の人々は重篤な疾患を発症するリスクが高くなります。利用可能な研究は、喫煙者が重度の疾患と死亡を発症するリスクが高いことを示唆しています。

WHOは常に、タバコの使用、ニコチンの使用、COVID-19の関連性を調査する研究など、新しい研究を評価しています。WHOは、研究者、科学者、およびメディアに対し、タバコまたはニコチンがCOVID-19のリスクを低下させることができるという証明されていない主張を増幅することについて慎重になるよう要請します。COVID-19の予防または治療におけるタバコまたはニコチン間の関連を確認するのに現在不十分な情報があります。

Tobacco Free initiative においても、喫煙と新型コロナウィルスの関係について詳しく述べています。

あらゆる種類の喫煙は、心血管系および呼吸器系を含む身体系に有害です[1] [2]。COVID-19は、これらのシステムにも損害を与える可能性があります。COVID-19の発祥地である中国からの情報は、タバコの使用などにより心血管および呼吸器の状態にある人々は、COVID-19の重篤な症状を発症するリスクが高いことを示しています

Q&A on smoking and COVID-19 3/24

喫煙行為は指(および汚染された可能性のあるタバコ)が唇に接触し、ウイルスが手から口に伝染する可能性が高まるため、喫煙者はCOVID-19に対してより脆弱になります。喫煙者は、すでに肺疾患を患っているか、肺容量が低下している可能性があり、深刻な病気のリスクを大幅に増加させます。