地域で禁煙化を推進していくにあたっては、禁煙化を効果的に推進するための情報やノウハウを得る必要があります。

このページでは禁煙化推進における情報やノウハウの実態や、それらを得る方法について詳細を述べます。

公開されている情報には、禁煙化推進に必要なノウハウは全くない

この「禁煙化推進の手引」を含め、インターネット上で公開されているウェブサイト、Twitter等のSNS、書籍では、禁煙化についての詳細な経験、経験から得られた気づき、ノウハウは全く公開されておりません。

禁煙運動●●年と標榜している方もいますが、そんなに長い間活動していながらも、ノウハウは一般の手に届くところには共有されていません。

実際に、地域で禁煙化推進の活動をしてみればわかりますが、地域の禁煙化が進んでいるところに共通する点として、とにかく泥臭く、様々な関係者とのつながりと、行政内部の公開できない様々な固有な事情、そして行政サイドの努力、個別の議員の動き、医師会や歯科医師会等の細かい連係プレーなどを経ています。つまり、効果的な禁煙化推進の活動をしている人は、当事者のひとりです。行政の外側から石を投げているわけではないのです。

こうした活動の経緯、得られた気づき、ノウハウには、誰がどのような言動をしたかといった内部事情を多分に含むため、当事者がそれらを公開すると匿名化に努めても容易に個人が特定できてしまい、事実関係に尾ひれがついて変な噂が流れたり、特定の言動だけが切り取られてタバコ産業やアンチ禁煙の喫煙者サイドから非難されたり、関係者の感情やプライバシーを害するなど、当事者に迷惑をかけてしまいます。

また、行政の内部にオフィシャルに入り込んで禁煙化のはたらきかけをしている場合や、企業内で禁煙化推進をしている場合は守秘義務があり内部事情は公開できません。

得られた経験やノウハウを抽象化して他者に伝えようとしても、抽象化しているためになかなかピンときません(禁煙化推進の手引も、公開しているページは抽象的ですよね。パスワード付きページは具体的に記載していますが)

当事者としては、自分たちの進めてきた戦略、戦術、経験等を、実例を交えて他の地域にも広めたくてうずうずしていますが、機密性の高い内部事情を含んでいるがために、公開できないというジレンマを抱えています。

公開されている”内情”は、たいてい誤っている

当事者として見てきている受動喫煙防止に関する法令等の制定過程と、外野から見える制定過程は全く異なります。

しかしながら、過激な禁煙団体、過激な禁煙関連の学会、スタンドプレーをしたがる禁煙化推進の活動家等は、「自分たちが要望したから行政が動いた」と自分たちの成果にしたいがために、実際の内部事情とは全く異なる誇張された内容を喧伝したがります。安全なところから抗議文や要望書を1通メールで送っただけで動くわけがないです。メールで送ったあとに行政や議会が動くことがあったのであれば、現地に優秀な当事者がいて同じ時期にはたらきかけをしていただけの話です。そうした結果を勝手に自分たちのメールの成果だと勘違いして喧伝している人が多いです。

その典型的な例が、2020年に出版されたとある書籍に記載されたC市の事例です。

その書籍のAmazonレビュには、書籍に記載されていることが、全く事実と異なることが指摘されています。

禁煙関連学会のメーリングリストでも内情やノウハウは公開されにくい

では、禁煙関連学会のメーリングリストで内情やノウハウに関する配信がなされるか、というと、禁煙治療・支援等の「禁煙推進」に関する事項は共有されることがありますが、社会を動かす「禁煙推進」については、詳細なノウハウについて語られることは殆どありません。

発信者にとっては「誰が読んでいるかわからない」という懸念もあります。

さらに、日本禁煙学会の公式MLに、禁煙化推進に関する地域の成功事例として内情に触れた投稿がなされたところ、その成果に嫉妬した日本禁煙学会の理事が、その投稿内容をコピーしてその地域の市役所に匿名で怪文書として送り付けるという事案が発生しました。

禁煙化推進に携わる人の中には、内側に逆恨みや悪意を持つ人がいます。むやみにメーリングリストで共有できないのも実情です。

本当に必要な情報やノウハウを入手する

では、どうすれば、本当に必要な情報やノウハウを入手することができるのか。

それは、他の地域で成果を出している個人または団体の会員などの先駆者とつながり、直接教えてもらうことです。

その方法は、3つあります。

「ここだけの話」が期待できそうな講演会に参加する

誰でも事前申し込み無しで参加できるようなオープンすぎる講演会ではなく、事前参加申込制などで所属等の身元が確認される様な講演会の場合には、「ここだけの話(オフレコの話)」が期待できます。

禁煙化推進に関する講演会や研修会の意義は、「ここだけの話」を入手することにあるといっても過言ではありません。

基本的に金もうけのために講演活動をしている人は一部を除き少ないので、書籍にしたりWebで公開したりすることができない情報を講演会で話をする人が多いです。ここに、重要なノウハウがあります。

なお、当サイトで運営している「禁煙化推進オンライン研究会」は、講師が「ここだけの話」ができるように配慮しておりますので是非参加ください。

Facebookでつながる

近づきたい人が特定できており、その人がFacebookをしている場合は、Facebookでメッセージと併せて友達リクエストを送ってみましょう。公開限定のウォールに大事なことが書いてあることがあります。

詳細は、「仲間づくり(禁煙化推進活動の仲間)」を参照ください。

なお、Twitterは公開が前提であることや、過激な評論が目立つこと、真に成果を出している人は無用なつぶやきはしていないため、Twitterには有用な情報は殆どありません。

他人任せな評論と怒りの感情を伴うつぶやき、喫煙者との口汚いやりとりばかりで精神衛生上よくないので、Twitterはお勧めできません。禁煙化推進目的でTwitterを行っている人は今すぐやめるべきといってもいいくらいです。

 

講演会や集会等のイベントの懇親会で交流する

講演会や集会等のイベント後の懇親会で、立食パーティーであれば遠慮なく近づき挨拶したり、着席であれば近くの席に座ったりして、話をしてみましょう。

きちんと身元を提示してあいさつし不信感を持たれなければ、苦労話を含むここだけの話をお願いすれば喜んで話をしてくれると思います。

いまはコロナ禍でこのアクションは困難ですが、いまのうちにオフラインで会ったときにすぐに打ち解けられるよう、上述のとおりSNSで多くの縁を作っておきましょう。