“公衆喫煙所の設置はポイ捨て・路上喫煙の防止に効果が無い”旨の調査結果を寄稿しました

「日本禁煙推進医師歯科医師連盟通信」第33巻第3号(2024年12月27日発行)に、”公衆喫煙所の設置はポイ捨て・路上喫煙の防止に効果が無い”旨の調査結果を寄稿しました。

ある自治体に実施した情報公開請求を契機に、ポイ捨て状況・路上喫煙の人数等の自治体が自ら調査集計した詳細なデータを入手しました。

それらのデータを、公衆喫煙所設置前・設置後、そして公衆喫煙所設置した駅・設置していない駅で分析しました。

本稿では結論として、以下を記載しています。

本検証により、4駅の平均過料件数、平均散乱ごみ数および路上喫煙率を分析した結果、喫煙所設置は路上喫煙の抑止には効果があるとはいえず、喫煙所を設置するとむしろタバコのポイ捨てが増える可能性が示唆された。

上記に加え、自治体がJTの協力を得ていることで、自らの調査結果を捻じ曲げてタバコ産業に明らかに有利な結論を導いていることも指摘しています。

 

本稿では、喫煙所の設置が路上喫煙やタバコのポイ捨ての防止に効果があるとまでは言えないことが示唆されました。

しかし、多くの議員、行政関係者、市民、そして医療従事者においても「喫煙所の設置が路上喫煙やタバコのポイ捨て防止につながり、吸う人も吸わない人も快適な分煙環境につながる」という認識の方が大半です。

必要な方には本稿の原稿をお送りいたしますので、啓発や行政・議員へのはたらきかけにご活用いただきたいです。(お問い合わせフォームより、同じ志を持っていることを明記の上、ご依頼ください)

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